
実は、SEOの要である検索エンジンは、新規性の強すぎる内容は好まないんですよ。

えっどういうことですか?
なんとなくオール新ネタの方がいいような気がするんですけど。
なんとなくオール新ネタの方がいいような気がするんですけど。

なぜかといいますと、この世にまだ存在しないものは「名前」もなく検索しようがないからなんです。
検索エンジンの主要なビジネスモデルは広告収入です。どんなに新規性が高く価値の高い情報であっても、検索されないのでは意味がないというか、評価自体できないんですね。
検索エンジンの主要なビジネスモデルは広告収入です。どんなに新規性が高く価値の高い情報であっても、検索されないのでは意味がないというか、評価自体できないんですね。

えっーーーーーー。難しいですね。どういうことなんですか?

分かりやすく説明すると、1つの事実があるとします。
そうですね、例えば人間は100%死ぬという事実があるとします。
そうですね、例えば人間は100%死ぬという事実があるとします。

はい、その通りですね。

では、その事実に基づいて日本国の総理大臣が死亡するという記事を作ったとします。人間の死亡率は100%なのですから、当然と言えば当然の話なんですけれど、その記事は注目され評価されるでしょうか?

う~~~ん、されないと思います。だって死んでないんですもの。

その通りです。ファクトではあるけれどフェイクですからね。
ところが、仮に数十年か経って本当にその総理大臣が死亡することになったら、その記事の価値はどうなるでしょうか?
ところが、仮に数十年か経って本当にその総理大臣が死亡することになったら、その記事の価値はどうなるでしょうか?

注目される??

その通りです。もっとも速い速報として注目されることになるでしょう。
なにが言いたいかというと、ネット検索では事実や正論よりもプロセスとかそこに至る物語の方が注目を集めるということなんです。
こういうのを逆張りといいます。
なにが言いたいかというと、ネット検索では事実や正論よりもプロセスとかそこに至る物語の方が注目を集めるということなんです。
こういうのを逆張りといいます。

逆張りってなんですか?

「逆張り」というのは、相場の動きと逆の動きをすることを言います。昇相場のときに「売り」、相場環境が悪くなって値下がりしているときに「買い」取引を行う投資用語です。

なんとなく分かりました! キーワードとして認知されるようにならないとダメなんですね。

正解です。ですから、未だかつて見たことも聞いたこともない事実よりは、かつて経験したなじみのある情報を好む傾向があるんですね。
そういう意味でいうと、SEOもまったく新ネタよりは少し表現を変えて、新しい情報をちょい足ししたぐらいがちょうどいいんです。
そういう意味でいうと、SEOもまったく新ネタよりは少し表現を変えて、新しい情報をちょい足ししたぐらいがちょうどいいんです。

お~~~ーなるほどー。

そういう意味でいうと、100%の類似(コピー)はダメだが、0%の類似(オリジナル)はもっとダメということになります。
人は馴染みのある情報にちょい足しを好むんです。
人は馴染みのある情報にちょい足しを好むんです。

丸パクリもダメだけど、斬新過ぎても検索されようがないということですね。

はい。今のSEOの手法というのは、とりあえずなにがバズるかは分からないので、既存の情報をいろいろと組合せて作っておくんです。で、バズる気配が見えたらそのネタをもっとテコ入れする、というやり方が主流です。

最初から完璧を目指さずに流行りそうならテコ入れするっていうことですか?
とりあえず種を蒔いておいて育ちの良い作物を鉢分けするような感じ??
とりあえず種を蒔いておいて育ちの良い作物を鉢分けするような感じ??

良いこと言いますね。
そうです。とりあえず書いてみてバズったら続編を加筆修正した方がコスパが高いんですよ。
なぜなら、検索エンジンはその情報の出現日時も評価しているからです。誰が最初に言い出したかも重要なんですね。
そうです。とりあえず書いてみてバズったら続編を加筆修正した方がコスパが高いんですよ。
なぜなら、検索エンジンはその情報の出現日時も評価しているからです。誰が最初に言い出したかも重要なんですね。

それが逆張りということですね?

正解です。デジタルデータは維持コストが安いので、逆張りにはもってこいなんですよ。
書籍だと死蔵(デッドストック)は返品とか廃盤になるわけですが、ネットだととりあえず作ったものを置いておく分にはさしてコストは掛からないんですね。
それに、いつ逆張りが成功するかは、検索エンジンが公式にツールを公開しているので誰でも無料で確認できます。
書籍だと死蔵(デッドストック)は返品とか廃盤になるわけですが、ネットだととりあえず作ったものを置いておく分にはさしてコストは掛からないんですね。
それに、いつ逆張りが成功するかは、検索エンジンが公式にツールを公開しているので誰でも無料で確認できます。

えーーーっ知らなかった。そうなんですか?

Google Search Consoleで分かりますよ。サイトオーナーしか知ることができない情報ですが。
検索順位の変動からアクセス数、アクセス経路まで公開されます。
検索順位の変動からアクセス数、アクセス経路まで公開されます。

待って下さい。まとめると、とりあえず既存の情報でコンテンツを作って新しい情報をちょい足しすればいいわけですね。そして、Google Search Consoleでしたっけ? そのツールを使ってバズりそうなら深く掘って行けばいいわけですか?

まぁ、そういう感じです。ただし問題があります。

問題ですか?

なんにせよ、コンテンツを作らなければいけないことには変わりがないからです。

あーそっかぁ……。